「インターネット文化人類学」第1部の見どころ
今週いよいよ「インターネット文化人類学」が発売されました。
全国の本屋さんにそろそろ並び始めている頃だと思いますので、ぜひこの土日は本屋さんに行ってみてください。
そんなわけで、早い人はもうチラホラと感想をツイートしてくださっていました。ありがとうございます。
インターネット文化人類学、読み終わった。セブ山さんの記事はネットで見てるし、内容的には買わなくてもいいけど、いつも楽しませて頂いてるし、お布施として買っておこうーーくらいだったんだけど、編集後記がどれも面白くて買って良かったわ ゴルスタの記事も読んだこと無かったし買って正解
— 沙万由馬 (@saman_yuma) 2017年2月9日
そんな中でも、こちらのツイートを見て気付いたんですが、たしかに目次だけ見たら「インターネットで公開していた記事を載せてるだけでしょ?全部読んだらことあるし買わなくていいや」という気持ちになるな、と。
おっしゃる通り、インターネットで公開した記事が何本か収録されていますし、なんならその記事たちは今もまだインターネット上で読んでいただくこともできます。
じゃあ、何が書籍に載っているのかというと、インターネットで公開した記事のその先です!
パクツイ常習犯の記事を公開したあと、パクツイ常習犯は裏アカで何をつぶやいていたのか? LINE@でファン抱き情報を募った結果、どんなファン抱き情報が集まったのか? 読んでほしいのは、記事を公開したその後なんです!
今回わざわざ書籍という形にしたのは、その先を知ってもらいたかったからです!
そんなわけで「インターネット文化人類学」の各章の【編集後記】には何が書かれているのかご紹介したいと思います。
【第1章】「なぜ彼らはパクるのか? パクツイ常習犯が語るTwitterの闇」
[あらすじ] Twitterでツイート内容をパクってツイートする人たち(パクツイ常習犯)は、一体どんな人物像なのか?なぜそんなことをするのか?に迫った記事です。インタビューをするために騙しておびきだしました。
書籍に収録されている「編集後記」では、この記事を公開後、取材したパクツイ常習犯が裏アカウントでつぶやいていたことについて書いています。
実は取材時に、僕は彼が別アカウントを持っているのも知っていたし、こっそり監視もしていました。(パクツイ常習犯はそのことに気付いていない)
案の定、記事公開後にその裏アカで動きがあったわけですが、それについて書いております。
ある意味、本編より本編なんじゃないかと思うクソ野郎のクソな部分を産地直送でお届け致します。ここはマジで読んでほしいので書籍のトップバッターに持ってきました。
【第2章】「ネットに悪口を書き込むヤツらに反応することはいかに不毛な行為なのか」
[あらすじ] インターネット上に自分(セブ山)の悪口を書き込んでいる人にわざわざ反応してみたらどうなるか?ということを実験した記事です。顔を真っ赤にして「えええエゴサーチださい!」と怒ってくる人や、屁理屈をごちゃごちゃこねる人など反応はさまざま。悪口に反応することはいかに不毛なことなのか学べます。
書籍に収録されている「編集後記」では、このご時世、エゴサーチしたら簡単に本人に見つかってしまうのに、彼らは一体どうしてそんなことをするのか?について迫っています。
そして、その後の彼らの様子もこっそり観察を続けておりまして、そのことについてもレポートをまとめております。
あらためて自分は性格の悪い記事しか書いてないなと思いますが、ある意味で、インターネットの真実に迫った内容になっていると思いますのでぜひご覧ください。
【第3章】炎上したらどうなるか? ~経験者が語るネット炎上のメカニズム~
[あらすじ] 実際に過去に「ネット炎上」を経験した3名の方に取材を行なった記事です。その3名の方の炎上案件はそれぞれ異なるものでしたが、多数の共通点がありました。そんな彼らの炎上経験談を通して、「炎上とは何なのか?」「炎上しないためにはどうしたらいいのか?」「もしも炎上してしまったら生活はどうなってしまうのか?」についてまとめてあります。
この章は、書籍のための書きおろし記事です。これを書きたかったから今回、書籍を書かせていただいたといっても過言ではありません。
炎上した人は大抵、その後、インターネット上から姿を消して、行方がわからなくなるので、取材対象に接触するのはなかなか大変でした。
一番最初の方にインタビューしてから完成までに4年かかった記事です。
自分で言っちゃいますけど、これはもう『インターネットの教科書』なんじゃないかと勝手に思っています。
はじめてスマホを持たせてもらった中高生や、炎上が怖くて身動きが取れなくなってしまっている広報担当者などにぜひ読んでいただきたいと思っております。
【第4章】LINE@の登場により世はまさに大「ファン抱き」時代へと突入!
[あらすじ] 「LINE@」というサービスを使えばインターネット有名人は超カンタンにファンを抱くことができるゾ!と声高々に主張する記事です。噂によると、公開当時この記事をLINE@の担当者が見たらしく「セブ山をLINEから出禁にしてやる」とブチ切れていたらしいです。知るかボケ。
この記事の最後で僕は「インターネット有名人に手を出されて女の子」を募集しました。 書籍に収録されている「編集後記」では、そうして集まった「インターネット有名人のお下劣ファン抱き情報」についてまとめてあります。
インターネットの普及により「インターネット有名人」というインターネットの中でだけ有名な人々が誕生しました。 そういう人たちも一皮むけば「普通の人がたまたま一部で有名になっただけ」であったりします。そして、そういう人たちはだいたいが「ファン」に手を出しています。
そんなファン抱き情報から見えてきた「正しいファンの抱き方・抱かれ方」「ファンに手を出すヤツの特徴」など、最高に下品で、最高に下世話で、最高にモラルの欠けたレポートです。
インターネット広しといえども、下世話な記事を書かせたら俺が一番なんじゃないかと自負しています。
下世話な話が大好きな方は喜んでいただける章だと思いますのでぜひぜひ。
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すみません、簡単にまとめるつもりだったのですが、ついつい熱がこもって、思っていたよりも時間がかかってしまったので、第2章と第3章そして「付録」については明日以降にまとめます!
そんなわけでぜひ皆様「インターネット文化人類学」をよろしくお願い致します!